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【11回】老化と病気の元凶「糖化」

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肌年齢測定

老化や病気の大きな原因である「酸化」(活性酸素によるからだの酸化反応;さびつき)に加え、近年「糖化;こげつき」が注目されてきています。

糖化とは、からだのタンパク質(臓器や組織、ホルモン、酵素など)に糖分が結合し体温により暖められて起こる反応であり、その結果としてAGE(最終糖化生成物)が形成され、からだ中に溜まって悪影響を及ぼします。
AGEの量は、からだのタンパク質と糖分の接触時間が長いほど、そして、血糖の量が多いほど(血糖値が高いほど)増えてしまいます。そのため、歳を重ねるにつれAGEの量は増えていきますが、これについては避けようがありません。
しかし、炭水化物やスイーツの摂取量が多い人は血糖値が高くなりがちですので、摂り過ぎに注意することで余計な糖化を回避することは可能です。また、アルコールでも糖化反応が起こりますので飲み過ぎにも注意する必要があるでしょう。
AGE化したタンパク質は褐色に変色し、硬くなり、その機能が悪くなってしまいます。動脈硬化、白内障、アルツハイマーといった様々な病気や、肌のくすみ、シワなどの老化現象は、このような糖化が密接に関わっているのです。
食品でも同様の反応(メイラード反応;タンパク質と糖分が加熱されて起こる反応がみられ、その結果、味や風味が良くなったり、保存性が良くなったりします(例えば、ホットケーキ、焼肉など)。しかし、同時にAGEも作られてしまいますので、焼き色や焦げ色の強い食品の摂り過ぎは避けるべきでしょう。

肌年齢測定

糖化対策の要点は、「血糖値を余計に上げないこと」、そして、AGE量の多い 食品やアルコールの摂取を控えることです。以下に糖化対策のポイントを示します。

1) 食事は抜かない(とくに朝食)
2) よく噛み、ゆっくり食べる
3) 食物繊維の多い野菜や海藻類をまず先に口にする(これにより、血糖の上昇が緩やかになる)
4) 炭水化物は控えめに、スイーツはなるべく摂らない
5) 飲料や食品中の異性化糖(「果糖液糖」と記載のある甘味料)はなるべく避ける
6) GI値(グリセミックインデックス)の高い食材・食品を摂り過ぎない(砂糖類、白米、白いパン、じゃがいもなど)
7) 加工食品やファーストフード(AGE含有量が多い)を摂り過ぎない
8) 焼き色や焦げ色の強い食品を摂り過ぎない
9) お酒を飲み過ぎない
10) 抗糖化効果のある食材を積極的に摂る(お茶類、コーヒー、ローマンカモミール・タイム・ローズマリーなどのハーブ類、シソ、生姜、食用菊、アーモンド、米糠など)

また、健康食品を上手に利用する(抗糖化効果のあるサプリメントや、脂肪と糖の吸収をおだやかにするダブルトクホのお茶など)普段の食生活においては、こうした点に留意する必要がありますが、仕事の関係でそうもいかない方も少なくないでしょうし、いつもこれではつまらない食生活になってしまいかねませんね。食習慣として定着させるためには、一週間単位でうまく帳尻を合わせるといった具合に、余裕をもってやっていくのがいいでしょう。
「食」は健やかな身体をつくるだけでなく、「食欲」を満たし、幸福感やリラックス効果をもたらすものでもあることから、ときには自分へのご褒美としてパーティーや旅先などで羽目を外すのもいいでしょう。
それも、アンチエイジングです!


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